草部志歩のサロンインタビュー

合同会社食王の田中利幸代表は、声楽家でありイタリア料理研究家という異色の存在だ。周囲の人々から「おじにい」と親しまれている田中代表は、“音楽”と“食”は、生きてきた証であり、支えてくれた人への恩返しの手段だと語る。そんな田中代表が長い期間をかけて開発した調味料は、食材の味を引き立てる画期的な商品であると共に、人を幸せにする心のこもった作品だ。オリジナル調味料の開発秘話とこれからの展望について、草部志歩が迫った。

インタビューアー 草部志歩

25年におよぶ研究の成果

インタビュー

草部実は私、合同会社食王さんのオイルを実際に味わって他の商品に無い温かみとか、深さと魅力を個人的に強く感じてしまいましたので、今回田中代表に直接オファーさせて頂き、その秘密や商品のできるストーリーやコンセプトを知りたくインタビューを申し込ませて頂きました。

田中ありがとうございます。本当に嬉しいオファーです。今回草部さんの素敵なサロンでインタビューをして頂けるという事で楽しみに参りました。どうぞ何なりとご質問ください。

草部田中代表は、60歳を超えてこの会社を起業されたと伺いましたが、本当ですか?

田中はい。私は、2年半前の平成30年3月に当時61歳でしたが、この最初の商品を多くの人に知って頂き使って頂きたく会社を設立しました。

草部素晴らしい!ますますその謎を伺いたくなりました。代表は会社設立までは、どのようなことをなされていましたか?

田中今まで声楽家&イタリア料理研究家として活動してきました。

草部なるほど。そうしたらイタリア料理教室と合同会社食王の商品と深い関係がありますね。

田中その通りです。私は約27年間イタリアと日本で料理教室を開催しておりますが、内容的には、毎月考案した最新のオリジナルイタリアンレシピを生徒様に教えさせて頂くという変わったイタリア料理教室なのです。そのイタリア料理教室の中で、この商品の原形が生まれたのです。

草部私が知りたいことに近づいてきました。27年間の生徒様との良いお付き合いの中から生まれた商品だったのですね。では、どうしてその原型の調味料が生まれたのかしら?

田中実は私のイタリア料理教室の生徒さんたちは、20年以上続けて通って頂いている方がたくさんいらっしゃいます。その方たちの中から癌でリタイヤされる方が数名いらっしゃいました。幸いほとんどの皆様が回復をされ、ありがたい事に笑顔で教室に戻って来て頂けました。その時に「この方やすべての生徒様とそのご家族様がより健康になってほしい」その願いから、免疫力を上げる力のある食材で、製造過程で添加物を加えない調味料を開発しました。そして、その調味料を使用した「簡単で美味しいレシピ」を毎月新作オリジナル健康レシピとして進めました。

草部素敵です。だからこの商品には使う方が不思議な温かさを感じるところがあるのですね。田中代表。それでは、なぜ会社を立ち上げることになったのか知りたくなりました。

田中はい、実は会社立ち上げの前の年(平成29年)ですが、私の音楽大学時代の教授のお嬢様が結婚されていることを知りました。彼女は大学の後輩でもあったので、ご夫婦を私の自宅でお祝いのおもてなしをさせて頂きました。その際、彼女が「なんでこんなに食材の味がしっかり楽しめるご馳走が、見ていると驚くほど簡単にできてしまうのですか?」と質問されました。その質問に対して「料理教室から生まれた調味料で、ただ炒めて作っただけです」とお伝えしたところ、彼女は「この調味料は、田中さんの周りだけで使っていてはもったいないです。会社を立ち上げて商品を多くの方々に伝えてあげてください」と強くプッシュしていただきました。

草部やはり背中を押してくださった方がいらっしゃったのですね。それで判りました。でもそれだけで「会社を設立し、すぐに販売しました」とはふつうなりませんね。その部分を聞かせてください。

インタビュー

徳之島との縁、奄美大島での研究から始まり最高の素材を地道に探す

田中はい、その方の企画で次の年平成30年の1月に「奄美大島と徳之島の食材を用い、私の調味料で調理してお客様に食べて頂く」というイベントを新宿で開催して頂く事になりました。その時に奄美群島の食材で私のオイルを作ったのですが、先ず私が一番初めに感動してしまいました。この味は本当に多くの方に伝えることが大切と納得致しました。そこで長寿と健康で有名な奄美群島の食材を使って差別化したオイル調味料を作る決心をして、3月に合同会社として会社を設立いたしました。

草部なるほど、導かれる要因があったわけですね。だから徳之島に毎月行かれるようになったのですね。ご苦労は沢山あったとご推察致します。そのことは後日別の機会にお伺いしたいと思います。

今日は私の親友でもあり、ナチュラルフード研究家で私のサロンで腸活のご指導を頂いている、神山美代子先生がお越しくださっています。

インタビュー

神山神山(こうやま)と申します。今日はよろしくお願い致します。実は田中さんの調味料を以前から使っています。

田中えっ本当ですか?嬉しいです。

神山草部さんから紹介していただきました。この調味料には本当に食材を美味しくする力があり「化学的な調味料やエキスなどを使わないで、良くここまでの商品ができた」と思うと感動しておりました。原材料の素晴らしさと製法にきっと秘密がおありですよね。強い思いも感じました。田中代表には大げさに聞こえるかもしれませんが、今まで出会った調味料の中でマイベストです。

田中神山先生それは褒めすぎです。でも熱い思いと不思議な出会いによって、ここまで導かれて来ている気がいたします。実際今回このサロンでこんな思いがけないインタビューを受けているわけですから・・・。

草部田中代表。私もこの調味料と出会ったときに、まず、信頼している神山先生に商品を紹介させて頂いたのですが、今の神山先生のコメントを拝聴し、私の感じていたことと同じであったことが嬉しく思いました。

その後、田中代表と神山先生を合わせたく、ここでインタビューを企画しました。

田中成る程、だからこのサロンなのですね、エプロン持参で来てほしいとご要望もあり、実は少し不安な気持ちで参りましたが・・・やっとつながりました。後で簡単料理を私は作ることになるのですね(笑)何か持参すればよかった。

草部大丈夫です。普通の食材ですが、ご用意してありますよ(笑)田中代表。それより徳之島に2年間毎月1回のペースで行かれていると伺いましたが。

田中はい、会社を立ち上げたものの、使用する食材のあても供給頂ける生産者にも、協力いただける人脈もほとんどない状態でしたから。徳之島に行くことは、現地の方と繋がる上でもとても重要なことでした。行くたびに島の美しさ、人々の温かさに魅了され続けました。2年経つ頃には皆様に「お帰りなさい」と言って頂けるようになりました。幸いご紹介者を得て、多くの方と良いご縁を頂戴して丸2年かかりましたが4商品が完成いたしました。人とのご縁に感謝です。

草部徳之島ではどんな食材と出会うことになったのでしょうか。

田中地域の伝統製法でつくる天然塩の真塩(ましゅ)やテレビ番組で日本一に選ばれた黒糖のほか、無農薬、無化学肥料で栽培されたニンニク、島でその日に取れたキハダマグロとその未成魚を使用したオリジナル製法の低温熟成の旨味、徳之島産「奄美しまアザミ」というスーパーハーブのフリーズドライと島唐辛子、野生のみかんのシークニン、青パパイヤなどと出会いました。これらの食材も全て無農薬、無化学肥料です。

神山良い食材には、旨味と持ち味をお互いに引き出す力があります。徳之島の自然の恵みがこの商品の力を支えているのでしょうね。納得致しました。思わずうれしくて笑顔になりました。人々とのつながり、そして田中代表の努力が詰まった商品なのですね。

草部田中代表は人とのご縁とおっしゃいましたが、代表の強い思いの波動が何か食材や人までも引き寄せて、今があると感じました。実際に私たちもこのオイルがあるおかげで出会いました。

草部では、田中代表。この辺りで食王のオイル「王冠の雫シリーズ」を使って、簡単で結構ですので実際に作って頂けますでしょうか。実は私たち、これが一番楽しみでした(笑)

田中ハハハ、はい。了解です。せっかくですから、サラダとパスタとメカジキのカツレツを作りましょう。どれもみんな簡単です。どなたでもすぐに同じ味で作れますよ。

神山田中代表は27年間(イタリアのミラノで足掛け2年、現在ご自宅で25年以上)イタリア料理教室を続けられてきていらっしゃるので、手際が良いです。しかし、見る限るでは、すごいテクニックで作っているわけでもなく、一般の主婦ならみんなこの料理を簡単に作ることができると思って見ていました。

インタビュー

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草部では、早速頂きましょう。 ・・・会食タイム・・・ うわー!みんな美味しいですね。

サラダもこんなに少しの塩とオイルで野菜の旨味が増し、甘く美味しくなっています。これならいくらでも食べられます。ヘルシーで美容と健康にもってこいですね。

私、1番驚いたのがカジキマグロのカツレツです。驚くほど少量のオイルで作られましたが、魚の生臭みが消え、香りを楽しめます。それにこの柔らかさと美味しさ。食卓に革命が起きますね。

神山このオイル調味料は脂の成分だけ見ても、オレイン酸(善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らすと言われている)をはじめ、必須脂肪酸のリノール酸や魚由来のオメガ3不飽和脂肪酸のEPAやDHAもわずかながら含まれていると推測され、これで食材を調理するのは、美と健康を考えた場合でも調味オイルとして理想に近い形だと思いました。あと、キハダマグロの低温熟成の旨味が、食材が本来持っているうまみ成分と相乗効果で食材を美味しくしているのだと感じました。

田中神山先生がおっしゃる通り、オイルの組み合わせと良質の食材との出会いがあってこそ、今の商品が生まれたのです。私は運が良いと思います。イタリアで声楽の修行をしている時に、偶然イタリア料理教室を開くことになったのもそうです。

草部田中代表は偶然のようにおっしゃっていますが、経験値と人との出会いによって知らないうちに熟成されていた技術と感覚のなせる業だと感じました。それに世の中には偶然はなく、全てが必然ともいわれていますよね。率直にそのように感じました。

田中お褒め頂いて恐縮です。真摯にありがたく受け止めます。

草部さて、予定の時間も迫ってまいりました。合同会社食王様の考えるこれからのビジョンと展開、新商品について等お話をお聞かせください。

田中私にとって「食」と「歌」は、生きてきた証(あかし)であり、支えてきてくださった人達への恩返しです。だからこそやりがいを感じています。まずは、この商品を多くの日本の方に知って頂き、使って良さを分かって頂きたいです。なぜなら、私の一番の思いは、食と歌で多くの方に幸せになって頂く事です。イタリア留学で「スローフード思想」を学びました。その学びを活かした恩返しとして「地産地消応援調味料」としていつの日か必ず生産者の応援がしたいです。

この調味料はオイル系なので、カロリーを気にする方もいらっしゃるかもしれませんが、令和2年1月92キロの私が実験台となって、免疫力を上げると言われている食材を、このオイルを使って食生活改善を行い、糖質制限、早朝ウォーキング等の健康生活をしていますが、お酒も辞めずに、満足の食事を続け、令和2年11月現在75キロにまで減量も進んでいます。美味しい健康生活をこのまま続けます。

「美と健康の食生活改善」を美味しくサポートができる調味料としても研究を続けていきます。

ですから調理時間の短縮もできる「食卓に楽しい革命」を起こす調味料として自信をもって広めていきます。

多くの波動の合う方との出会いを大切にして、その出会いを活かして行きながら「食を通してみんなで笑顔で健康に!」の目的を成し遂げていこうと思います。

波動と言えば国際特許申請中の波動の技術をお持ちの某会社と組んで、近いうちに更なる進化を遂げます。これにより世界初となる画期的な商品が生まれる可能性が高まりましたので楽しみに草部さんと神山先生には、食王の行く末を見届けて頂けたらありがたいです。

インタビュー

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神山それは楽しみですね。ますます応援したくなりました。私からの要望ですが、将来的に食王の技術でビーガンのオイルやオールオーガニックの商品を生み出していってほしいと切に感じました。

田中神山先生。はい、判りました。必ず実現してまいります。

草部本日は私のサロンでインタビューをさせて頂きましたが、こんなに楽しいとは思いませんでした。普通では知りえないことが、楽しい間に共有できるのですから。その成果として田中代表の思いとお人柄「王冠の雫シリーズ」の持つ不思議なパワーの秘密が、今日のインタビューで判ったように思います。

余談ですが、最後に聞かせて頂いた田中代表の歌声に、胸が浄化され、鳥肌が立ちました。

田中代表。神山先生。長時間に亘りありがとうございました。

プロフィール

埼玉県出身。武蔵野音楽大学で声楽を学びつつ、独学で料理も追求。卒業後は、声楽家として活動しながら、高校音楽講師、合唱団ボイストレーナーとしても活躍。1986年から29歳でイタリア・ミラノに留学し約8年余、声楽とイタリア料理を学ぶ。帰国後は声楽家兼イタリア料理研究家として活動。25年間の成果を形にするため61歳のときの2019年3月「合同会社食王」を設立し、「お客様の健康と食材の本来の味」にこだわった唯一無二の無添加オリジナル調味オイルを開発。起業後2年越しで販売にいたる。